写真集を広げて置く。ただそれだけ。


写真集を広げて置くだけ。というのが思いのほか具合がよくて続けている。

以前から写真集を見ながらにして飾れないか、と漠然と考えていた。写真集はモノとしての魅力もあるので、書棚に差しておくばかりではもったいない。まあ、飾るだけならマガジンラックに立てかけてる方法が定番だが、これだと表紙しか見えない。造本に魅力があるとは言ったが、やはり写真集の主役は中身の写真だ。できれば中身も見たい。

そこでやってみたのが棚の上に広げて置くだけというもの。判型にもよるがA3サイズくらいのスペースがあれば事足りる。ただ開いて置くだけなんて、普通だなと思うかもしれない。でも、これがすこぶる具合がいいのだ。本は読んだら閉じるものという感覚があったりするので、意外と思いつきそうで思いつかない。

写真集の性というか、初見を終えるとしばらく見ない。他の本や雑誌と違って重いものが多いので、見たいけど億劫になってしまう。これが見開き平置きなら見る機会も増え、飾ることにも一役買う。一石二鳥だ。

ぱたっと好みのページを開いて、眺めるようにして写真を見る。気分で日替り、週替りでページを変えれば飽きもこずに、一冊でしばらく楽しめる。しかも最初からページをめくって見る時も、本を手に取らなくてすむ。

今はザンダーのポートレートをたまにページを変えては、見ながらにして飾るというのを試している。写真集の新たな楽しみ方をひとつ見つけた気分だ。

今までよりも、ひとつひとつのイメージに向き合えるような気がする。