写真集が書棚に入りきらなくなったら、その時の価値基準で、何冊か手放すことにしている。断捨離という言葉はあまり好きではないけど、哀しいかな私の住環境では際限なく蔵書しておけない。
それでも、年々代謝が落ちてくる。「いや、これはまだとっとこう」という本が次々と残っていく。作家さんに直接書いてもらったサイン本は手元に置いておくので、さらに残っていく。悩ましい限りだ。
周りからは「写真集よく買ってるよね」と言われる。まあ否定はしないんだけど、実は、手放す方も多いんだぞと言いたい。だから、私は写真集コレクターではないはずだ。
だって、金子隆一さんや飯沢耕太郎さんに比べたら、みんな微々たるもんだし。
そう言い聞かせながらも、今日もまた写真集を買ってしまう。忘れた頃に「自然の鉛筆」が届く。そんな日々である。