同じものを毎日のように観つづけるって奥が深い。部屋の壁にかかった写真をみるたびにそう思う。
毎日のことだから、「みる」といってもいろんな度合いがある。チラッと視界に入るだけとか、ふと目にとまるとか。立ちどまってぼんやりとながめる。数分の間ジッと見つめる。たまに細部を凝視する。
いろいろな「みる」を積み重ねながら、その写真と向き合う。何年もかけてとことん向き合う。
みえ方はいつも同じではなくて、その時の気分や体調によっても違ってくるし、今までと違う経験を重ねることでもきっと変わってくる。
で、ときに別の写真に掛け替えてみる。そしてまた向き合ってみる。そうすると、前の写真のみえ方が変わったりする。
とことん向き合える1枚の写真に出会ってみたくて、またいろんな写真をみに、いろんなところに足を運ぶ。同じものをみるために、たくさんのものをみる。それをひたすら繰り返す。その過程でもいろいろみえてくる。
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