サイアノタイプに必要なUV露光機づくりの「配線編」。主な材料と工具は次の通り。
- 直管蛍光灯器具・グロースターター形(端子台付を推奨)
- ケミカルランプもしくはブラックライト
- 平型ビニールコード(2芯のVFFの単線もしくはより線)
- 圧着端子(より線の場合に先端に圧着する)
- 電源用補助コード(棒端子付きや中間スイッチ付きなど)
- 電工ペンチ(あると便利)
- 接続コネクタ(器具に端子台がない場合やスイッチ分岐させる場合など用)
蛍光灯器具の並列接続は、思っているより簡単にできる。おすすめなのは20w以上の直管蛍光灯器具・トラフ(傘なし)を購入すると良いと思う。ほとんどの器具に「端子台」というコードを配線する器具が標準で付いている。
この端子台の「電源」と「送り」の穴に「単線」か圧縮端子を着けた「より線」で接続するだけで並列が完了する。端子台は、4つの差込口があって、電源側と送り線側が2つずつある。電源線⇒送り線⇒電源線と順繰りに繋げれば完了。

そんなことを言っておきながら、今回はあくまでコンパクトにしたかったので、15Wを4灯だけ並べることにした。光量不足の心配はあったけど、使わない時の収納も考えてのことだ。いろいろ探すうちに、幸い15Wの蛍光灯器具には珍しく端子台付きがみつかった。
早速注文したところ、残念なことに差込口が2箇所しかない簡易タイプだった。これは予想外。サイトに「端子台付き」とあったので高を括ってしまった。そこで急遽ホームセンターで、WAGO製「差込コネクタ・5本用」を買ってきて対応する。この差込コネクタは複数のコードを簡単に並列接続できる優れもの。
なんかすんなり並列にできたような言いぶりだけど、これにたどり着く前に紆余曲折。直列にしてしまい電圧が足りずに1灯しかつかなかったり、電源を入れたままコードを変なところに触れさせてショートしてブレーカーが落ちたりしたこともあった。何事も経験だ。
蛍光灯はノーマルにケミカルランプにした。仕様的にはブラックライトのほうがいいかなとも思ったけど、分光分布を比較しても価格に見合うほど違いがなさそうだったし。
器具の間隔を狭くして、できるだけ光源ムラを減らしたかったので、グローは外に出っぱらないように、内側にひねって本体内に収まるようにした。切れたらカバーを外して交換すればいい。
というわけで、配線完了。
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