村越としや写真展「雷鳴が陽炎を断つ」@ギャラリー冬青

2011年頃から観続けている村越としやの写真。これからもずっと観たい写真家のひとりだ。震災を経て写真の見られ方は変わったかもしれないが、彼自身は何かを変えようとしていないし、写真もずっと同じスタイルを継続している。その代わりというか、フォーマットはわりと豊富だ。でも撮っているものは変わらないので、パノラマだろうが、スクエアだろうが、6×7だろうがあまり印象は変わらない。

先月の渡部さとるさんとのトークショーでの写真家に至る経緯がとても面白かった。選択した進路のどれもものにしなかったおかげで、今の村越としやがある。こう言っては失礼かもしれないが、他の選択肢を袖にしてもらってありがとうとお礼を言いたい。それほど写真家という肩書きがしっくりきている気がする。

基本的に写真集とプリントの売り上げだけで活動を続けているそうだ。彼が望んでそうなっているわけではなさそうだが、請け負いで写真を撮ることはあまりないらしい。写真界での立ち位置、スタイルは唯一無二の存在になりつつある。仮に村越としやに憧れて同じ道を歩もうとしても成立しないかもしれないな。

というわけで、村越作品の3枚目を注文した。