骨休めにというわけではないけれど、アナログなことをやりたくなって、久しぶりに夜な夜なサイアノを焼く。思いつきなので特にめぼしいネガもなく、その辺にあったドライハーブとか道で拾ったタンポポをコンタクトプリンターに挟んでささっと露光する。
混合感光液の黄色が紫外線露光され青灰色になり、オキシドール溶液に漬けると瞬く間に青藍色に転じる。モノクロプリントで像がじわりと浮かんでくる感じとも違う一瞬の化学変化。シンプルで美しい。
サイアノタイプの写真集といえばAnna Atkinsの「Sun Gardens Victorian Photograms」がお馴染みだと思うけど、この古本はちょっと高くて手が出せていない。唯一持っているが、 Zeva Oelbaumの「BLUE PRINTS – THE NATURAL WORLD IN CYANOTYPE PHOTOGRAPHS」。アトキンスのボタニカルな系譜を受け継ぎながら、より繊細なイメージが見ていてほれぼれする。こういうのもやってみたいなあ。
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