話題沸騰の野村浩さんがゲストキュレーターとして招聘されたカメラと写真のコレクション展にいってきた。昨年から楽しみにしていた企画展。しかも長島有里枝さんと対バン! 何というコントラスト、もちろんいい意味で。
カメラオブスクーラ(オブスキュラ)から始まり、写真の起源、カメラの起源とその変遷を辿りつつ、現代の写真(画像)に繋がる写真史の黎明期を中心に組み立てられている。
というのは、カメラや写真の所蔵展などではさして珍しくもない企画なんだけど、そこに野村浩さんのカメラーの世界観が触媒になることで、格段に味わい深くなっていた。
「双子」のセクションなんて、野村さんの「Doppelopment」と絶妙にシンクロしててゾクッとするし。鏡も蓄光シートも延々と楽しんでしまった。
最終日の大森克己さんのとトークもすごかった。野村さんのメタ視点を的確に捉えながら、自身の写真感を巧みに展開していて、一言一句聴き逃せない内容だった。
それにしても、これほどキュレーションの意味がある所蔵展ってなかなか類を見ないし、他ではあり得ないかも。単体でも魅力的なのに、所蔵品と野村作品が互いに共鳴して増幅してさらに面白くなってる。
本当に奇跡的なコレクション展だった。
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