あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

大晦日の朝にアレ?ってなって、ん、喉痛い? ってなって、あれよあれよという間に発熱して、ふらついてきたので、とりあえず横になろって布団に潜って、気がついたら年が明けてて、なんかよくわかんない明け方でした。まあ、元日の夕方には少し落ち着いてきて、動けるようになったので、まあ一安心です。

昨年は時間的な制約の中で、見られる限りの写真を見られたので、いくらか充実した写真生活でした。その代わりに、めっきり撮ることが少なくなってしまいましたが、暗室が恋しいのは相変わらずで、古いネガでもいいから、今年は焼くこともできたらなと思っています。ほったらかしのシノゴなんかも頭の片隅にあります。

ここ数年いろいろのっぴきならない事情もあり、 以前のように毎週末にどこかに見に行くことはできなくなりました。どうしても写真展はその場所に行く必要があり、 時間のやりくりが難しい状況だと、厳選しなくてはなりません。ひとつの手段として行くギャラリーをはじめから絞ってしまうこともありました。これは苦渋の決断でした。今自分が何を見たいのかを見定めて、ピンポイントで観賞する必要がありました。

ネガティブな発想から場所を絞ることになりましたが、ある再発見がありました。ひとつのギャラリーの企画展を一年(もしくはそれ以上)を通して追っていく面白さです。 これは常々感じていたことですが、 昨年はよりリアルに感じました。ある意味、オーナー目線を追体験することでもあります。

とりわけコマーシャルギャラリーはシビアな選択が付きまといます。自分がやりたいことと、商売として成立するかのせめぎ合いです。そんなシビアな状況下で、オーナーがどんな出会いや意図で作家を選び、どんな戦略で作品を選んで価格を決め、最適な額装して、どのように壁に掛けて空間を作り上げるか。他にも開催時期、会期設定、客層の想定、トークショーなどのイベントの有無などなど、膨大な業務をこなしながら、ひとつの展覧会を作り上げていきます。

一年以上のスパンで同じギャラリーの企画展を複数回観賞して、総体としてギャラリーの運営姿勢を皮膚感覚で知り、できれば五臓六腑に染み渡らせることで、そのギャラリーの面白さが倍増していきます。言い換えれば、場所に惚れるということです。

これは作品を実際に買うことで発生る感覚だと言えます。ただ観賞するだけでは凡そそんな気持ちになれません。かといってプリントを買うことは誰にも勧められません。本人が買いたいと思ったらそうすればよいだけの話です。こればかりは誰かに勧められてする行為ではないからです。

確かな矜持を持って運営しているギャラリーは、圧倒的な作品強度を維持します。ソロバンを弾くだけの運営ではなく、シビアな選択を迫られた時に、あえて厳しい道を選択ができるかどうかです。一筋縄ではいかない選択だと思います。

私がどのギャラリーに惚れこんでいるかは、今までの私の投稿をご覧いただければお分かりかと思います。まだ行ったことのないギャラリーは無数にありますし、足が遠のいたギャラリーもありますので、ごく狭い範囲の経験で言っているにすぎません。大きなことは言えませんが、これほど矜持を持ったギャラリーは数えるほどではないかと推察します。

資本や経営がしっかりしていても、プライドがない場所も少なからず知っています。逆にしっかりとした考えをもって運営していても、採算が厳しい場所もあるはずです。どちらかというと後者が多いのではないでしょうか。あと、どちらもバランスが取れているけれど、自分の求める強度に達していないと自ずと足が遠のきます。これは仕方のないことです。

だからこそ、縁あって自分が惚れ込んだギャラリーくらいは、足しげく通って応援していきたいと思うのです。しっかりと展覧会ごとに観賞しに行って、たまにですがお金も落としていく。そういう向きあい方もあるのだと実感した一年でした。

今年も写真と狭くても深い付き合い方ができればと考えています。

本年もよろしくお願いいたします。