
先日久しぶりに吉祥寺のOUTBOUNDさんを覗いてみたら、ある小さな磁器に目が止まる。コロンとした丸みのある形をしていて、まるで柄のない急須みたいだつた。尋ねると卓上の醤油差しとのことだった。
制作は「東屋」さん。全国の熟練の職人の腕を活かして毎日使える生活の道具を手がけているとのこと。この醤油差しは、天草の天然陶石を使い、波佐見の白岳窯で1280度という高温で還元焼成して作られる。艶のある白がとても美しい。蓋の裏や本体の口まで満遍なく釉薬が回っていて、匂い移りの心配がない。
(もしかしたらこれ、ストレートの加水用に使えないかな?)と思いつき、その場で買って帰る。早速使ってみると、これがちょうど良すぎるくらいちょうど良かった。液垂れせず、実に切れが良い。安定して適量の水が注げる。加水用には持ってこいだった。我ながらいい買い物をしたな。
- 制作:東屋
- デザイン:猿山修
- 型:金子哲郎(佐賀県有田)
- 製造:白岳窯(長崎県波佐見)
- 材質:磁器(天草の天然陶石)


コメントを投稿するにはログインしてください。