写真に対して少しわがままに

なんだかもう今となっては、写真を小難しくも容易くも考えたくなくなってきている。文脈やコンセプトありきの写真も時と場合によるし、極上のファインプリントというだけでも物足りなさを感じることもある。写真の見方が小慣れてきたというより、むしろもっとわがままになってきている。以前のように好奇心にまかせて何でもかんでもという感じではない。

個人的には、いちいち写真を評したいわけじゃなくて、正面切って興じたいだけ。さらに奥、核心や本質を掴みたいという思いが募っている。初見で衝撃を受けてしまうような強度の高い写真、何千何万と繰り返し見ても飽きることがない写真、いつ見ても新発見のある写真をこれからも見てみたい。

写真に対してわがままに。良いんじゃないだろうか。