紫外線露光機づくりは、1月に蛍光灯器具の配線が済んでからしばらくお休みしていた。「紫外線露光機づくり・配線編」での悪戦苦闘はすっかり投稿し忘れていたが、また今度覚書を残しておこうと思う。
そういうわけで、「配線編」をすっ飛ばして「箱組み編」となる。まあ、そろそろ暖かくなってきたし、箱でも作ろうかという感じで、春分の日をはさむ3連休を使って作業に取り掛かる。といっても、3日のうちの半日ほどで出来あがってしまったんだけど。
当初の計画では箱も木工の練習を兼ねて、焼き枠と同じハードメープル材を使ってしっかりしたものを作ろうかと思っていた。ただ、この計画が原因で諸準備に手間取ってしまい、予想より材料費もかさみそうなため、今回は安価なシナベニヤを使うことにした。シナなら無塗装でも見栄えが良いというメリットもある。
箱組みはいたってシンプルに。近所のホームセンターで板材をカットしてもらい、木ネジで留めただけ。9mm厚のシナベニヤに3.3mのスリムタイプの木ネジで留めた。木口の割れもなく大丈夫だった。
昨年暮れに、サイアノに詳しい方に露光機の実物を見せてもらい、いろいろと参考にさせてもらった。まず大切なのはできるだけ露光面と光源の距離を近くすること。それから内側は銀レフとしてアルミテープで覆った方が良いこと。紫外線は白レフではあまり反射効果が期待できないらしい。ゲレンデで雪焼けするのは、おそらく積もった雪は白レフじゃなくて銀レフに近い効果があるからかな、と今思った。白銀の世界って言うくらいだしね。どうなんだろう。
焼き枠のガラス面だけに紫外線が当たるようにしたくて、上蓋は家に余っていた無酸性紙のボードを二枚重ねにして、マットのようにくりぬいて作った。こちらの裏面にもアルミテープを貼る。これなら厚みも強度も充分だろう。もし早めにへたれてきたら木製も検討しようかな。
電源コード用の穴を空けたり、上蓋がズレないように桟を付けたりと、細かな仕上げをして完成。部屋にあるスチールラックにぴたりと収まるサイズにしたので、そのまま棚の中で露光もできるのでいい感じだ。
今回は焼き枠が上に乗るミニマムなサイズにしたかったので、15Wを4灯だけにしたが、これではどうも光量が足りないらしい。テスト次第では、もう1、2灯増設しても良いかもしれない。