シノゴが届く

注文していたシノゴが届いた。9月のプレオーダーから2ヶ月ほどで仕上がってきた。強度の高いバーチ合板をベースにしたボディで、金具はアルマイト加工を施したアルミ製だ。レンスボードはリンホフ規格。価格が200ポンドとリーズナブルで、中古機材を買うよりずっと安くあがった。

メーカーは英国ブライトンに居を置く「Intrepid Camera」。若手数名の小さな工房のようだ。もともとクラウドファンディングの「Kickstarter」からはじまっていて、その後も順調に受注を重ねて軌道にのったらしい。メルマガだけ登録しておいて、プレオーダーの通知は受けていたが、興味のタイミングが合わずに注文に至ってなかった。それが突然「今のうちにシノゴはやっておこうか」と思い立っち、今回注文してみた。

クラウドファンディングって資金調達に成功しても一回こっきりでだったりするものだけど、たまに軌道に乗って商売になることもある。今では4×5の新製品は期待できず、頼みの中古も元が高価なこともあり相場20万円前後とおいそれと手を出せない。かたやこの「Intrepid Camera」は軽量でシンプルなデザインが秀逸で、合板の厚みも充分なので歪みの心配もなさそうだ。アルミ材を組み合わせて剛性も確保している。見た目以上に実用品として完成度が高い。それに低価格。評判が高まるのも頷ける。この企画は待ってましたと飛びついた人も多かったのだろう。

おおむね気に入った一台だったが、木部の仕上げがあまりに雑すぎなのが難点だった。表面がザラついていてろくにサンディングしていないのが容易にわかる。コバに申し訳程度にニス塗りされているだけだった。見た目も機能も申し分ないのに、ちょっとがっかり。フニッシュはとても大事なのに。

というわけで、新品ながら到着早々にオーバーホールすることに。全部ばらした後に、まずは木製パーツを400番の耐水ペーパーでヤスリ掛けする。手触りでザラつきがなくなるまで丁寧に磨き上げる。それからオイル塗装。普段愛用してるリボス社の「アルドボス」で満遍なく塗装して、一日乾燥させる。乾いたら表面に浮き上がったオイルを取り除くように、同じ400番で手触りが良くなるまで研磨する。最後に木くずを拭って、仕上げのワックスを塗り込む。これもリボス社の「ビボス」という伸びの良いナチュラルワックスを塗り込んでいき、余分なワックスをウエスで拭ったら終わり。見違えるように木目が活きたスベスベの仕上がりなった。満足満足。


って、ここまでいろいろ書いておいてなんなんだけど、実は大判カメラの使い方は全然知らないので、いろいろと諸先輩方に教わりにいかないといけないな。道具も揃ってないし、感材もなし。要するにいろいろこれからってこと。楽しみで仕方がない。