原芳市 展 | エロスの刻印 @POETIC-SCAPE

原芳市さんの写真は、裸体に限らず、写るものすべてに色と情が宿っているような気がしてしまう。どこまでも自分にも被写体にも誠実でありどこまでも真摯なエロティシズム。要するに原さんの写真は何が写ろうともエロい(笑)

今回のポジのカラープリントは妄想以上だった。ギャラリーに入るなり、眼前の写真に心を鷲掴みにされた。すうっと壁面に引き寄せられて、あっという間にイメージに没入していた。もうなんというか、一枚一枚にひと目惚れし、空間全体に酔いしれてしまう。

ポジフィルムは不幸にも損失してしまったが、印刷原稿を特殊な技術で複写することで「エロスの刻印」は蘇った。プリントを見るとポジからのダイレクトプリントと見まごうばかりの仕上がりで、複写という印象は全くない。やや低彩度ながらも、冴えのあるコントラストを感じる。あのバライタのマットとはまた違う味わいがある。

まだ原さんのことは、百分の一も知らないんだけど、だからこそ、もっと体験してみたいと思う一方だ。


instax SQUARE SQ10

フジが満を持して発表したスクエアチェキ。機材は縮小傾向とか言っておきながら、予約で買っちゃったよ。ポラロイド好きではあるので、よしとしようか(笑)

このSQ10、ベースはデジカメでスクエアチェキがプリントできるっていう、要するにハイブリッド機だ。ほんといいとこ取り。実際に使ってみると、撮ってからプリントするのが予想以上に楽しい。こんなの久しぶりかも。撮影後にデータを加工してから、後でプリントができるマニュアル機能もなかなか画期的。インスタでフィルター使ってアップする流れと感覚は一緒。インスタ世代にはどストライクだろうな。

ポラロイドよりふた回り小さいサイズながら、悪くないサイズ感。ミニと高さが同じで真四角なので、画面は1.5倍くらいかな? 筐体のデザインは賛否あるんだけど、機能面はよく考えられている。プリントする時に、上部の排出口と連動して液晶のイメージが上にスライドするギミックも楽しいし。いずれミニでもこの方式のカメラ出るかもね。

「鉄砲百合の射程距離」刊行記念 森山大道写真展@森岡書店銀座店

森岡書店で「鉄砲百合の射程距離」。俳句と大道も格別だった。織田作の疾走感とは異なり、一画一画がガツンとくる。俳句と写真が拮抗して共創している。内田さんの俳句は初めてながら、一句読むたび、胴が真っ二つに切られていることにすら気づかぬほどの切れ味。畏れすら抱く強さがある。

黙読では物足りず、どうにも音読したくなる。もし朗読を聴くなら白石加代子。坦々と、抑え気味に、でも力強く。うん、いいと思う。

余談ながら、内田美紗さんと森山大道さんはただならぬご関係だった。なるほど内田さんの方がヤクザで上手なのもうなずける。その事実は本筋ではないのでここでは割愛。ま、もしよかったら『大竹昭子のカタリココ』をご覧あれ。知らなかったら驚くと思います。