藤崎均さんの「歪んだ箱」@OUTBOUND 吉祥寺


吉祥寺のOUTBOUNDで木工作家・藤崎均さんの「歪んだ箱」を一目惚れで購入した。この箱、クラロウォルナット材という銘木をくりぬいて製作されている。米国産に欧州産を接ぎ木したブラックウォルナットの亜種で、瘤杢(こぶもく)なる歪な模様が特徴らしい。確かに波打っているような、震えているような有機的な杢が見てとれる。その杢に同調するように、箱の外形も絶妙に歪んでいる。のせ蓋がはまった時の塊感、安定と不安定のバランスが素晴らしい。店主・小林和人さんは物の役割に「見た時に認識できる具体的な『機能』と、目に見えない抽象的な『作用』」があると常々言っているが、藤崎さんの箱はまさに「作用」の逸品だ。矯めつ眇めつしているうちに、しばし暑さを忘れるとか忘れないとか。

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