コンサベーション・バイ・デザイン

コンサベーション・バイ・デザイン(CXD)の
スマートボックスという保存箱を注文してみる。

プリント用のストレージボックスをいろいろと模索しているところで、
PGIギャラリーにカスタムオーダーのボックスがある事を知る。

複数のデザインと無酸性紙も様々な種類から選べて、
サイズもお好みで作ってもらえる。

CXDは少し前から知っていて、
いつかこの保存箱に切り替えていきたいと考えていた。

英国発の高品質な保存箱は、世界中の図書館や美術館でも採用されていて、
美術品や古文書の保管に使われている。

高品質な無酸性紙を使用しているので、
紙類の酸化による黄ばみ、シミを防ぐ効果が期待できる。
ゼラチンシルバープリントには最適な保存箱だ。

そんなCXDの保存箱をカスタムできるとあって、
手持ちのプリント類をこれで整理しようと思い立った。

既製品(CXDのそれも含み)は内寸に余裕がありすぎたり、
厚みがあってかさばるなあと思う事もあったので、
カスタマイズできるのはありがたい。

狙い通り、無駄なくすぽっと収まるのはなかなか気持ちが良い。

今回は定番のシェル型にしたけれど、
また用途に合わせていろいろなデザインを試してみよう。

まだプリントの保管方法のことは知らない事が多いので、
折に触れて少しずつ覚えていきたいなあ。

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Robert Adams – The Place We Live

恵比寿のPOSTに行ってきた。

お目当ては、新入荷の写真集『The Place We Live』。
ロバート・アダムスの三冊組のアンソロジーだ。

これは元々2011年にイエール・アート・ギャラリーが出版している。
かねてより入手したかったが、それなりの値段だったので、二の足を踏んでいた。

Amazonでほしいものリストに入れてはいたものの、
なかなか買うまでには至らなかった。

するとだ、あのSteidl社との共同出版で改訂版が出るという。
これは今まで買わずにいた甲斐があったと言うものだ。

実際にPOSTで箱入り三冊組を目の当たりにすると、
その装丁の美しさにのけぞる。

即決だった。

「お持ち帰りになりますか?」と訊かれ、
あ、持って帰ります、とつい言ってしまった。

なかなかの重さではあったけど、
これはこれでうれしい。

何かの記念になるかなあと思って、
Steidlのテープが貼ったままの、
段ボールの梱包ごと持ち帰る。

これはテンション上がる。

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熊谷聖司『はるいろは かすみのなかへ』

熊谷聖司さんの展示を振り返ってみる。

ホワイトキューブ全体を淡く柔らかな薄緑色が包み込む。繊細なプリントに目を奪われた。

今回はサイズの小さな作品が並ぶ。

意図する色を自分でコントロールできるサイズにしたのと、小さい方が作品にあっているとの判断だったそうだ。

確かにそう思う。箱庭のような景色をぎゅっとボックスフレームに詰め込んでいる感じ。イメージとサイズ感があっている。それに家に飾れるサイズ。

プリントの細かな仕掛けも楽しい。Cタイププリントでありながら、網点のような効果を再現したり、モノクロフィルムをカラー印画紙で焼き、モノクロではなく、モノトーンにしたりと、見るたびに発見があった。

極めつけは、スライド&トークショー。

投影に合わせて即興曲が会場を包み、熊谷さんが、さらに即興で紙に書いた言葉やイラストを映像と重なるように、壁に貼ってゆく。

多層的に要素が共鳴しながら空間を作り上げてゆく。その場にいた者と物が全て参加しているような感覚だった。

これをインスタレーションとして括るのは難しい。どちらかというと、舞踏家の演舞に近い。

「これは画になるとか、こんなのじゃ画にならない、とか、そんなイメージにこだわるのはやめて、何でも撮っています」
— 熊谷聖司

語り草になるイベントだったと思う。

さて、今回プリントを一枚買わせていただいた。プリントを買うというのは、いつもながらうふふな体験だ。

あれはトイレに飾ると決めている。トイレじゃないといけないプリントだ。

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