少し昔話。Leica M4 を使い始める。Black Chrome というモデルだ。
写真歴が浅い自分でも、作りのよさは感じる。
それにレンジファインダーの二重像は面白い。すうっと合致させたときの感覚は癖になる。
M5を挟んで、再生産されたこの頃のM4は「ロスジェネ」と言われているらしいが、まあ自分にとってはあまり関係が無い。
言わずもがなM4には露出計がついていないので、ゴッセンの単体露出計を片手に、チマチマと計測しながら、絞りとシャッタースピードを決める。
操作一つ一つが手探りで、ぎこちない。でも一つ一つが楽しかった。
しばらく近所のプリントショップ55で同時プリントを繰り返していた。撮る行為そのものに満足していて、その先は深く考えていなかった。
上がった写真は、「?」というのが多かったが、まあこんなもんかとも思った。